主婦でも「自分時間」はつくれる!忙しさに負けない時間管理術と意識改革

主婦にとって「自分の時間」がなぜ必要なのか?

「主婦だから忙しくて当たり前」「自分のことは後回しにするのが当然」——そんな空気、まだ根強くありませんか?
かつての私もその一人でした。朝から晩まで家族のために動き、気づけば一日が終わっている。何かに追われるような感覚が毎日続いて、「私って、今なにをしているんだろう?」とふと立ち止まる瞬間さえありました。

でもある時、ふと気づいたんです。誰かの役に立つことは確かに嬉しい。でも、自分自身の気持ちを置き去りにしてまで頑張り続けると、心の余裕がどんどんなくなっていく。イライラがたまって、家族にも優しくできない。そんな悪循環を繰り返していることに。

「主婦 時間がない」「自分の時間の作り方」なんて検索しては、理想と現実のギャップに落ち込む日もありました。でも、自分の時間を持つことって、贅沢でもワガママでもなく、むしろ“当たり前に必要なこと”なんですよね。

自分の好きなことをする時間、少しでもぼーっとできる時間、あるいは何かを学び直す時間。それがあるだけで、心にゆとりができて、家族との関わり方も柔らかくなる。私は、自分の時間を持つようになってから、家の中の空気まで変わったと感じています。

この章では、「なぜ主婦が自分の時間を持つべきなのか?」という根本的な問いを取り上げました。次からは、実際にどうやってその時間を生み出していったのか、私の試行錯誤を含めてリアルな方法をご紹介していきます。

時間がない主婦が最初に見直すべき「思考のクセ」

自分の時間をつくろうと思ったとき、最初に直面するのは「物理的な忙しさ」ではなく、実は「思考のクセ」でした。
私の場合、「完璧に家事をこなさないといけない」「手抜きはダメ」「休んでいるとサボっているように見える」——そんな思い込みが、自分の時間を奪っていた大きな原因だったのです。

例えば、洗濯物を“その日のうちに畳んで収納しないと落ち着かない”、食器は“すぐに片づけるべき”、子どもが帰ってくる時間には“必ず家にいなければいけない”。これらは確かに理想かもしれません。でも、その理想に自分が押しつぶされて疲弊していたことに、ある日ハッとしました。

そこで私が取り入れたのは、「完璧主義を手放す」という意識改革でした。
たとえば、洗濯物は夜畳んでも問題ないし、掃除だって毎日やらなくても部屋は崩壊しない。それよりも、「今日は30分でも自分のために時間が取れた」と思えるほうが、よほど心の栄養になるんですよね。

また、「自分の時間を取ること=家族に申し訳ない」と思ってしまう罪悪感も、思考のクセのひとつです。けれど冷静に考えてみると、疲れた顔でイライラしているより、リフレッシュした笑顔の自分でいられるほうが、家族にとってもいいはず。

忙しさをどうにかする前に、まずは「どうして私はこうしてしまうんだろう?」と自分の思考を見直すこと。
これが、自分の時間をつくるうえでの第一歩になります。


次章では、実際に時間を捻出するための具体的な工夫やテクニックをご紹介します。

無理なく時間を捻出する「家事の見直し術」

思考のクセを手放したあと、次に取り組んだのが「家事の最適化」でした。
一日は24時間しかありません。その限られた時間の中で“何にどれだけ時間を使っているのか”を一度見直すだけで、意外なほどの時間が浮いてくるんです。

まずやったのは、自分の1日の行動を書き出して「家事のムダ」をあぶり出すこと。たとえば、1日に3回キッチンを片づけていたり、洗濯物を干す・畳む・しまうの導線がバラバラだったり…。
この無意識の非効率が、まとまった自由時間を奪っていました。

私が取り入れた工夫の一部をご紹介します:

  • 家事の“まとめ処理”
     朝昼晩、すべての食器をその都度洗うのをやめて、夜にまとめて食洗機へ。洗濯も週に3回のまとめ洗いに切り替えたことで、作業時間と気力のロスを大幅に削減できました。
  • ルーティンの簡略化
     掃除は「完璧」を求めるのではなく、曜日ごとにエリアを分けて10分だけ。毎日すべてをキレイにしようとしないことで、心にもゆとりが生まれました。
  • 「ながら家事」で時間を生む
     アイロンをかけながら音声配信で学び、夕飯の仕込み中にメモアプリでアイデアを整理。ながら作業は思っていた以上に、自分の時間との両立に向いています。

また、「買い物」「ゴミ出し」「子どもの送り迎え」なども見直し対象でした。特にネットスーパーや冷凍食品の活用、夫と分担してリズムを整えたことで、“一人で背負い込む状態”から抜け出せたのは大きな進歩でした。

家事はやればキリがありません。だからこそ、すべてを完璧にやろうとせず、効率よくこなして“やらない時間”を生む。これが、自分のための時間づくりのベースになります。


次章では、自分時間をさらに充実させる「目的のある使い方」についてお話しします。

せっかくの自由時間をムダにしない「目的のある過ごし方」

せっかく自分の時間ができても、「何をしたらいいかわからない」「結局ダラダラして終わってしまった」ということ、ありませんか?
実際、私も最初の頃はスマホをいじって終わったり、SNSを見て気づいたら1時間…なんてことがしょっちゅうありました。

時間をつくることは大切ですが、それと同じくらい「どう使うか」が重要なんだと、身をもって実感しました。
私が見直したのは、自分の時間を“目的のある使い方”に変えるということです。

まず行ったのが、「やりたいことリスト」の作成。
これは難しく考えず、「読んでみたい本」「やってみたい趣味」「知りたいこと」などを思いつくまま書き出すシンプルなものです。これを作っておくと、時間ができたときに迷わず行動に移せるようになります。

たとえば私は、以下のような時間の使い方を意識するようにしました:

  • 15分あれば、スマホで英語のリスニングアプリを聞く
  • 30分あれば、読みかけの本を1章だけ読む
  • 1時間あれば、ブログや日記に思考を整理する
  • 平日昼間に2時間以上とれた日は、オンライン講座を受けてスキルアップ

「たった15分しかない」と思うか「15分あれば何ができるか」と考えるかで、時間の価値は大きく変わります。
目的があるだけで、同じ時間が“自分のための大切な投資”に変わるのです。

もちろん、何もしないでぼーっとする時間も、心の休息には必要です。ですがそれも、“意図して休む”のと“なんとなく時間が過ぎる”のでは満足度がまったく違います。

時間の使い方には正解があるわけではありません。でも、自分の中で「これが今の私にとって心地いい」と思える選択を重ねることで、自己肯定感が少しずつ積み上がっていきます。


次章では、主婦という立場の中で「時間を確保する」ことに対して周囲とどう向き合えばいいかを掘り下げていきます。

自分時間を確保するために「家族との向き合い方」を変える

主婦が自分の時間をつくるときに、見過ごせないのが“家族との関係”です。
自分の時間を確保しようとすると、罪悪感を抱いてしまう。あるいは、周囲に「サボってる」と思われるのが不安で言い出せない。そんな思いをしたことがある方は、少なくないのではないでしょうか。

私も最初は、「ちょっと自分の時間がほしい」とすら言い出せずにいました。でも、限界を感じて一度夫に正直に伝えたところ、思いのほかすんなり受け入れてくれたんです。「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」と逆に驚かれました。

この経験から学んだのは、「察してくれるのを待つより、きちんと話すことの方がずっと早くて建設的」ということです。
家族は思っている以上に、私たちの頑張りに気づいていないし、自分時間の必要性も分かっていなかったりします。でも、それを責めるより、まずは自分の気持ちを素直に伝えることがスタートです。

実際に私がやったのは、以下のような工夫でした:

  • “家事の可視化”で負担の共有を提案
     日々やっている家事を書き出し、「この中で週1でも任せてもらえたら、自分の時間が30分は増える」と具体的に伝えると、協力のハードルが下がりました。
  • 子どもにも“母親が休む姿”を見せる
     「お母さんも、ちょっとだけ好きなことする時間があるんだよ」とあえて言葉に出すことで、“いつも自分を優先してくれる存在”ではなく、“一人の人間”として認識してもらうようにしました。
  • 「何をしてるか」を共有して理解を得る
     自分の時間に、趣味や学びに取り組んでいることを少し話すと、「それなら応援したい」と感じてもらえることが多かったです。家族は“目的”が見えると協力しやすくなるのだと実感しました。

主婦が自分の時間を持つというのは、家族に背を向けることではなく、“自分も対等な存在として大切にする”という宣言だと思います。
そして、その姿勢は家族にも伝染します。パートナーも子どもも、「自分の人生を大切にすること」に前向きになっていく。それが、結果的に家庭全体の心の豊かさにつながっていくのです。


次章では、本記事のまとめとして、私自身がこの経験を通して感じたことや、これから自分時間を持ちたいと願う方への想いを綴ります。

私が“主婦だから”を手放して得られたもの

ここまで読んでくださった方には、もうお気づきかもしれません。
「主婦だから仕方ない」「忙しいのが当たり前」と自分に言い聞かせていたあの頃、私自身が一番、自分の可能性にブレーキをかけていたのだと。

誰かの妻であり、母であり、家庭を支える存在であることは、決して否定すべきことではありません。でも、それだけが私のすべてではない——そう思えるようになったことが、最大の変化でした。

自分の時間を持つようになってから、私は少しずつ“自分”を取り戻していきました。
好きだった読書に没頭したり、新しいスキルを学んだり、小さなアウトプットを積み重ねたり。どれも目に見える成果ではないかもしれませんが、それらが確実に私の自己肯定感を育ててくれました。

そして何より驚いたのは、私が変わったことで、家族の空気も変わったこと。
以前は“イライラを我慢する母”だった私が、今では“穏やかに自分のことも大切にしている母”へと変わっていたようで、夫も子どもも自然と協力的になり、家庭全体が穏やかになっていきました。

もちろん今も、100%自由な時間があるわけではありません。でも、少しでも“自分にとって納得のいく時間の使い方”ができていることが、私の中の安心感につながっています。

「主婦だから」「家庭があるから」と諦めるのではなく、「だからこそ、自分の時間をどうつくるか」を考えること。
この視点を持つだけで、日常は驚くほど軽やかに変わっていきます。

この記事が、どこかで同じように悩んでいる誰かの背中をそっと押すきっかけになれば、嬉しいです。
あなたにも、自分自身を取り戻す時間が、きっとつくれます。

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