片付けられないのは性格じゃない!今日から始める収納改善ステップ【収納迷子脱出法】

片付けられないのは“性格のせい”じゃなかった

「また部屋がごちゃごちゃしてる…」「私ってやっぱりだらしないのかな」——そんなふうに自分を責めてしまう瞬間、誰しも一度はあるのではないでしょうか。かくいう私も、かつては「片付けができない=ズボラな性格」と思い込み、自己嫌悪のループに陥っていました。

でも、あるとき気づいたんです。部屋が散らかるのは、性格の問題ではなく、「片付けやすい仕組みができていないだけ」だと。

“片付けベタ”の正体は、「収納の迷子」

実は、片付けられない人の多くは、やる気がないわけでも、時間がないわけでもありません。問題は「どこに何をしまえばいいか分からない」「出したものを戻す場所が決まっていない」という“収納の迷子状態”にあるのです。

この状態では、たとえ一時的に頑張って片付けたとしても、あっという間に元どおりになってしまう。私も何度も経験しましたが、「せっかくキレイにしたのに3日でリバウンド…」というパターンは、収納の構造が根本から合っていないサインです。

「性格のせい」にすると、ずっと抜け出せない

片付けられないことを性格の問題にしてしまうと、「どうせ私には無理」と諦めてしまいやすくなります。でも本当は、片付けにくい空間では、どんなに几帳面な人でも維持が難しいんですよね。つまり、片付けがうまくいかないのは、自分のせいではなく“仕組みのせい”かもしれないんです。

この視点を持てるようになってから、私はずいぶん気が楽になりました。そして初めて、自分に合った収納を考えようという気持ちになれたんです。

動線に合っていない収納は、片付けを妨げる

たとえば、帰宅してからの流れを想像してみてください。カバンを置いて、鍵をしまって、上着を脱いで…という一連の動きに無理があると、物は置きっぱなしになります。私自身、「カギを引き出しにしまうのが面倒で、いつも玄関に置きっぱなし…」なんてことがよくありました。

つまり、片付けやすさは、「性格」ではなく「行動の流れに合った収納設計」ができているかどうかに大きく左右されるんです。


次章では、「収納迷子」によくある具体的な特徴と、どうして片付けが続かないのか、その根っこを掘り下げていきます。

「収納迷子」の特徴とは?片付けが続かない本当の理由

「ちゃんと収納グッズを買ったのに、すぐに散らかる…」
「片付けても片付けても、なぜかリセットできない…」

そんな経験、ありませんか?実はこれ、“収納迷子”によく見られる共通パターンなんです。私自身も、何度も同じところでつまずいてきました。

特徴①:「とりあえず収納」で物が増殖

収納迷子の人によくあるのが、「とりあえずここに入れておこう」「空いてるスペースに突っ込もう」という一時的な判断の繰り返し。結果、物の住所が定まらず、探し物が増え、使い終わっても元に戻せないという悪循環に陥ります。

私も以前は、引き出しの中に“とりあえずBOX”がいくつもあって、どこに何があるのか分からなくなっていました。収納があるのに、片付かない。その原因は、「分類が曖昧」「置き場所が一時的」だからなんです。

特徴②:「いつか使うかも」で手放せない

片付けが苦手な人ほど、「もったいない」「また使うかも」と思ってしまい、物を減らせない傾向があります。でも現実は、“いつか”はなかなか来ません。

「使わないけど捨てられない物」がスペースを圧迫し、使うべきものの収納場所が奪われていく…私もこの壁にぶつかり、「今使ってる物」を優先することの大切さにようやく気づきました。

特徴③:「見えない収納」で忘れる

収納アイテムとして人気の“引き出し型”や“フタつきボックス”。見た目はスッキリするけれど、中に何を入れたか忘れてしまい、使われないまま放置されることも多いんです。

私も過去に、ラベリングせずにボックスを並べてしまい、何がどこにあるか全く分からなくなっていました。「片付けたつもり」が、実は「しまい込んで見えなくなっただけ」だったんです。


収納迷子は、「モノが多すぎる」「収納方法が合っていない」「使いやすさより見た目を重視してしまう」といった、複数の要因が絡み合って起こります。
次章では、片付けが自然と続くようになる“収納の考え方のコツ”について解説していきます。

片付けが続く人は知っている「収納の考え方」

片付けが得意な人と、何度やっても続かない人の違いは、実は“やり方”ではなく“考え方”にあります。私自身、収納グッズをいくら買ってもリバウンドしていたのに、考え方を少し変えたことで、部屋が驚くほど安定して整うようになりました。

では、片付けを続けられる人が実践している“考え方”とは何なのでしょうか?

1. 「使う場所に収納する」が基本

まず見直したいのが、“収納場所の位置”です。つい「ここにスペースがあるから」と収納を決めがちですが、大事なのは“使う場所の近く”に収納すること。

たとえば文房具。リビングで使うなら、わざわざ別の部屋の引き出しではなく、リビングテーブルのそばに置くべきです。私も昔は、「文房具は文房具の引き出し」と決めていましたが、実際は取りに行くのが面倒で出しっぱなしになる…という悪循環でした。

収納は、“場所”ではなく“動作の流れ”に合わせて設計するのがコツです。

2. 「戻すこと」を前提に考える

収納を考えるとき、つい「どうしまうか」に意識が向きがちですが、むしろ大事なのは「どう戻すか」。出した後にスムーズに戻せる設計でなければ、いずれ維持できなくなります。

「一動作で戻せるか?」「パッと見て場所が分かるか?」
これを意識して収納を考えるようにしただけで、私は自然と片付けが続くようになりました。

3. 「完璧な収納」を目指さない

雑誌に出てくるような、ピシッとラベリングされた美しい収納。憧れる気持ちはありますが、それを日常でキープしようとすると、逆に負担になってしまうこともあります。

私は、自分にとって“ちょっと乱れてもストレスにならない程度”を合格ラインに設定しました。完璧主義を手放したことで、心も部屋もラクになった気がします。


収納のコツは、見た目のきれいさよりも「いかにラクに元に戻せるか」。次章では、実際に片付けられない部屋をどうやって改善していくか、ステップごとの実践方法をご紹介します。

今日から始める!収納迷子から脱出するステップ

「収納の考え方は分かったけど、実際にどこから手をつけたらいいの?」
そんな声が聞こえてきそうです。実は、収納迷子から抜け出すには、段階を追って“地道に”改善していくことがとても重要なんです。ここでは、実際に私が効果を感じたシンプルかつ現実的なステップをご紹介します。

ステップ1:まずは“使っている物”だけを見極める

最初にやるべきことは、「今、日常的に使っている物だけを取り出す」こと。すべてを整理しようとすると気が遠くなるので、あえて“今すぐ必要な物”だけに焦点を当てます。

私はこのステップで、引き出しの中の文房具を全部出してみました。すると、よく使っているのは5種類くらいで、残りの大半は使っていない物だったと気づけたんです。

ステップ2:使う場所の近くに、すぐ戻せる収納を用意

物の定位置を作るときは、「使う場所の近く」に「ワンアクションで戻せる」仕組みにしましょう。引き出しを開けて、仕切りをつけて…という工程が多いと、人間は面倒になってしまいます。

私は、机の横に“立てて置けるトレー”を設置して、ボールペンやメモをポンと置くだけの収納に変えました。たったそれだけで、使った後に戻す習慣が自然と身につきました。

ステップ3:1日1ゾーンだけ、手をつける

全体を一気に片付けようとすると、途中で挫折しやすくなります。だからこそ、「今日は洗面台の引き出し」「明日はキッチンの調味料棚」といったふうに、“1日1ゾーン”を決めて進めることがポイント。

私はこの方法を続けて、1ヶ月後には「いつ見られても恥ずかしくない空間」ができあがりました。完璧じゃなくても、明らかに快適さが変わったんです。


収納の改善は、決して派手ではありませんが、確実に日々のストレスを減らしてくれます。次章では、収納を“維持する”ために必要な工夫や、リバウンドを防ぐ習慣化のコツについて掘り下げていきます。

片付けを“続ける”ための仕組みと習慣

どんなに理想的な収納を作っても、それを維持できなければ意味がありません。実は、片付けの本当の難しさは「最初の整理」ではなく「継続すること」にあると、私は実感しています。

この章では、リバウンドを防ぎ、自然に片付いた状態をキープするための習慣と工夫をお伝えします。

1. 「見直す日」をカレンダーに組み込む

収納は一度整えたら終わりではなく、定期的にメンテナンスが必要です。私は毎月1回、「見直しデー」を作っています。10分だけでもOK。見直すことで、使っていない物や増えてきた物に気づけます。

この“月イチ習慣”のおかげで、私は物が増えすぎる前に調整できるようになり、「なんか最近ごちゃついてきたな…」と悩む時間が激減しました。

2. 「置き場所を迷った物」の対処法を決めておく

収納迷子に逆戻りしやすいのが、「一時置き」が習慣になってしまうパターンです。私の場合、「これ、どこに置こう?」と迷ったら“仮置きボックス”に一時的に入れるルールを作っています。

そして週末にそのボックスの中を見直す。これを仕組みにしてから、「出しっぱなし」が激減しました。

3. “完璧”を求めすぎないことが最大の継続ポイント

実は私自身、収納に対して「理想通りじゃないと意味がない」と思い込みすぎて、何度も疲れてしまったことがあります。でも、ちょっと整っているだけで、暮らしの質はぐっと上がるんですよね。

見た目の美しさより、「自分にとってラクで心地いい」を最優先にすること。これこそが、長続きする片付けの最大のコツだと、私は確信しています。


片付けは“イベント”ではなく、“生活の一部”。無理なく続けられる仕組みを作れば、自然と片付いた状態が当たり前になります。次章では、このテーマを締めくくる筆者の想いをお届けします。

片付けられない自分を責めないで。収納迷子だった私からのメッセージ

ここまで読んでくださったあなたに、最後にどうしても伝えたいことがあります。

「片付けられない私はダメな人間だ」
そう思い込んで、自分を責めていませんか?
実は私も長年そうでした。片付けができない自分が恥ずかしくて、人を家に呼べなかったり、いつもどこかで自己肯定感が下がっていたり。そんな状態から抜け出すのに必要だったのは、片付けのテクニックよりも、「私は悪くない」と思える視点の転換でした。

片付けられないのは、性格の問題でも、努力不足でもありません。
ただ、“あなたに合った収納の仕組み”がまだ見つかっていないだけ。
その事実に気づけたとき、私はようやく心が軽くなったのです。

完璧じゃなくていい。少しずつでいい。
“なんとなく気持ちよく暮らせる空間”は、自分に合った方法さえ見つかれば、必ず手に入ります。

そして何より、自分に対して「できないこと」より「できるようになった小さな変化」を見てあげてほしい。今日、あなたがこの記事を読んだという行動自体が、すでに前進の証だと私は思います。

収納は、暮らしを整えるための手段であって、目的ではありません。
だからこそ、“がんばらない収納”が、きっとあなたの毎日を優しく支えてくれるはずです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの暮らしが、少しでも軽やかになることを願っています。

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